アルコール依存症やギャンブル依存症、そして最近話題になっているゲーム障害など依存症の原因となりうるものは、すべて中毒性の高いものばかりです。他では得られないような快感を得たり充実した気持ちになれるということもあって、一度依存症になるとなかなか辞めることができません。
依存症は誰もが陥る可能性があり、立派な疾患だということを本人だけではなく家族や周りの人も認識し、異常性が見られるようであれば症状が重くならないうちに治療を始めるのが依存症から抜け出すためには重要です。
そしてそれよりも有効なのが、自分が依存症になりそうなことをいち早く察知し、適切な相談窓口に相談に行くということです。医療機関も依存症を相談する場所の1つではありますが、医療機関で依存症を専門的に治療しているところはまだまだ少ないです。そのため、医療機関以外の依存症の相談を受け付けている窓口に連絡するのが適切な場合もあります。
依存症は本人だけではもちろんのこと、家族の協力があっても回復が難しいケースが多いので、抱え込まずに専門家に相談するようにしましょう。
最も身近な相談場所として、各市町村にある保健所があります。保健所には医師や保健師など専門職の人が常時在籍していて、依存症をはじめとしたさまざまな体や心の悩みについての相談を受け付けています。依存症相談拠点機関が近くにある場合には、相談に訪れて適切なアドバイスを受けるとよいでしょう。