治療することで得られるメリットとは?

薬物依存症やアルコール依存症などの依存症を治療すると、いろいろなメリットが期待できます。例えば、健康が取り戻せることです。薬物やアルコールなどの物質への依存症は、心や体にさまざまな影響を与えます。

このような物質への依存は、精神的な不安定さや脳機能の低下を引き起こしてしまう可能性があるため注意が必要です。アルコール依存症の場合は、心臓や肝臓、消化器などに与える影響も軽視できません。実際、アルコール依存症になると、不整脈や肝臓病、胃潰瘍などの病気のリスクが高くなります。アルコールを摂取しすぎると糖尿病などの生活習慣病を引き起こす原因となるため、早めに依存症克服を目指すことが病気にかかるリスクを減らせることに繋がるのです。

飲酒は、妊娠や出産にも悪影響を及ぼすことがあると言われています。近い将来、妊娠や出産を考えている女性は、早めに治療をして依存症を克服しておくことが大切です。

依存症の治療をすると、経済的な面でもメリットが生じることがあります。お酒の購入に充てていた分のお金をほかの目的に使えるようになるため、経済的にゆとりがでてくることが考えられます。また、依存症を治療して精神的に安定すれば、職場の同僚や家族との関係もよくなる可能性がでてくるでしょう。さまざまな面でよい変化が期待できることは、依存症を治療する大きなメリットと言えます。看護師が治療を迷っている人に遭遇したときは、このようなメリットを伝えてあげると、勇気を持って本人が治療を始められる可能性があるでしょう。

看護師向けの依存症情報はここでチェック(((http://addiction-nursing.net)))